ヴィットマン・タイガーS04号車のジオラマは無事完成し、アーマーモデリング誌で製作記事が掲載されましたが、まだ語り足りない。今回は脇役で登場した後ろの小屋の製作を記録しておきましょう。まずはYouTube動画で↓
過去にも建物を製作してきました。これとか、これとかこれとか他にも色々作りましたが、雪の中の建物は初めてでした。
こんな感じで出来上がる予定。さあ、どのように作っていたのか?
ロシアの建物の参考にしたのはこのキットの箱絵。茅葺屋根の塗り壁造りの家、外壁の色は赤茶色に見えます。この赤茶色で製作を進めていたのですが、ふと当時記録写真を見てみると、どう見ても赤茶色には見えない外壁。。。樹木や窓、屋根の感じと比較しても白かグレーか?
ということで、良い雰囲気で塗りあがっていた壁を白に塗り直し。
軽く加工しやすいバルサ材を使って屋根を製作します。板は2mm厚、桟などの角棒は3mm角の物を使いました。図面は描かず現物あわせで作ります。
外壁は土壁か漆喰のような凸凹仕上げにするためにアクリル絵具をチューブそのままで塗りたくりました。あえてムラと筆跡を残してガシガシいきます。
壁の一部を削って、エポキシパテを薄盛りして、マイナスドライバーなどでレンガのモールドを刻みます。
レンガ色を塗って乾燥した後に、目地を表現するための白のアクリル絵具を塗ります。隙間に埋まるように厚めにペイティングナイフで作業。
乾く前に凸部分の絵具を拭き取り。
壁の描きこみ。ここは油彩を使って深みを出します。“キレイに汚す”ために、ごく薄く溶いた色を少しずつ塗ること。
割れ目や隅、角、などきっかけになるところから汚して遠ざかるにつれて薄く消えていく感じ。
茅葺屋根の製作。ホウキの先の毛を切って、できる限り細い毛を選んで使います。
木工ボンドを塗った屋根に薄く並べて、その上にまた木工ボンドを塗って、また薄く並べて、またボンドを・・・って感じで厚みを稼いでいきました。
余分なところを万能バサミで切って完成。こんな感じ。
また木工ボンドを屋根全体に塗って雪素材を降らします。ここはケチらずにわっさわっさと。
仕上げにキラキラ素材の入ったKATOの「深雪」を専用ボトルで吹き付けてフィニッシュ!
はい〜!いい感じで仕上がりました。
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