タンカースを着た兵士

空挺兵士をアップしても米兵作成はまだまだ続く。「タンカースジャケットを着た兵士座りポーズ」がほぼ完成に近づいてきた。が、シワの塗り方にちょっと迷いが・・・。


いままで服のシワの凸部分は基本となる色(服そのものの色)に白を少々混ぜて明度を上げたものを塗っていた。あくまで明度をやや上げる程度で、赤なら桃色、青なら水色、というくらいで、それでそこそこの立体感の強調はできていた。(・・・と思う)

今月号「アーマーモデリング」の「ユーロミリテール2006リポート」という記事で入賞作品の写真を見て「んん?」となった。シワの凸部の先端はほぼ「真っ白」なのだ。光りの関係もあるのだろうが他の写真を見ても、割と多くの作品で「真っ白シワ」が見られる。過去色んなヒストリカル・フィギュア作品を見て研究してたつもりだったけど、見落としていたのか、それとも今年のヨーロッパのトレンドなのか?。
昔、美術の先生に「真っ黒と真っ白はあんまり使っちゃダメ」と言われてそれが自分のなかではかなりの影響力をもって色彩の潜在意識となっている。先生の言う理屈は、真っ黒は完全なる闇で見えている物を描く時に「見えない闇=黒」は殆どの場合存在しないし、真っ白は光りの一番頂点でこれも色の無い部分だから立体物には一点(もしくは一線)しか存在しない。というもの。まあ、色彩の専門家からすると抜け道だらけの理屈なのだが、まんざらハズレでもないような気がしてその先生の教えを実践していた。
でも、ユーロに入賞している作家たちはガンガンに白塗ってイカした仕上がりをみせてる。これはもう”デフォルメ”なんだなと、すでに立体である物をさらに立体的に見せるための強調の強調なのだ、と解釈した。さっそく真似しようと思ったけど、う〜んやっぱりまだビビってる感じ。まだまだ修行せねば。
↓フィギュア製作天国(地獄?)はまだまだ続く。これ年内全部完成するのかなぁ。

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