ジオラマベースのグラウンドワーク〜草を植える【タミヤ1/35パンサーD型極初期生産車】

パンターD型のヴィネット製作。

ベース上の地面の製作、グラウンドワークの解説をします。グラウンドワーク、ground work、、、地べた仕事ってことね。華やかな戦車製作とは違って、とにかく地味。これとベースを作る木工作業はアクセス数がぐんっと下がる不人気記事なのですが、どのみちマニアックな製作系のブログなので、まあ、良いのかな〜と。世界のどっかには「この泥の地面の轍が最高っすね」っていうような人がいるかもしれない。。。。おらんかw
さ、作業開始です!
このパンターD型ヴィネットの製作は、一枚の記録写真を元にした特定車両(第10戦車旅団第39戦車連隊代2戦車大隊632号車)の再現が大きなテーマです。
マニアの方々が研究した様々な資料で、この写真が1943年7月東部戦線クルスクで撮影されたことも分かっていますので、ヴィネットのグラウンドワークもこの写真を参考にしたいところです。赤い矢印のあたりはベースで切り取った枠の中で戦車に隠れることなく見える場所です。ここをキーポイントにして作業を進めます。
塗装を済ませてマスキングしたベースにウッドフォルモ(木質粘土)で地面を造形〜硬化させた後に水で溶いた木工ボンドを刷毛で塗ります。ボンドが乾燥する前に土に見せる粉パステル撒いて、草に見せるシーナリーパウダーなどの草素材を撒きます。
ここではお馴染みのウッドランド・シーニックスのスタティックグラス(左)とモーリンカントリーグラス1/144スケールの鉄道模型のレイアウトに使う草素材ですが1/35スケールでも小さな葉っぱという位置づけで見るとしっくりときます。
落ち葉や茶葉、青のりやパセリなんかの天然素材も見逃せません。そのままの大きさでは使えないものはミルで細かく砕いたり、葉っぱ型のパンチで抜くと滅茶苦茶リアル。
葉っぱ素材といえばプラスモデルの葉っぱシリーズ。これもとても使いやすい製品です。
あらかじめキャタピラのやタイヤの走行跡を刻んでおいた路面の方向性に沿って草を撒いて水溶きボンドを塗って、撒いて、塗って、を繰り返して密度を増してゆきます。
筆で水溶きボンドを塗ると草素材が筆にひっついてうまく地面に馴染まないので、シリンジに瞬着のノズルを着けて使用します。筆、霧吹き、スポイト、と色々試しましたが、これが一番うまくいきます。作業中数日入れっぱなしにしてても問題ありません。
葉っぱに対して、草の素材で超オススメなのが鹿の毛です。フライフィッシングの毛鉤を作る素材で「ディアヘアー」とか「エルクヘヤー」で専門店で入手できます。 このディアヘアー専用の「ヘアスタッカー」という、これまた毛鉤作成専用の道具で毛先を揃えて・・・
木工ボンド塗って・・・
ふわっと地面に置きます。刺すとか押し付けるんじゃなくて、あくまでふわっと“置く”感じで静かにボンドの感想を待つのがうまくいくコツ。
こちらは鉄道模型のKATOが出してる「フィールドグラス」シリーズ。入手しやすく色のバリエーションも豊富で使いやす製品です。これもディアヘアー同様に、揃えて木工ボンドで地面に接着するのがいいでしょう。
トラディショナルなジオラマ草素材といえばこれ「麻紐」。撚りをほぐして適度な長さ切って使います。この縮れたようなくねくねした感じが雑草の雰囲気あります。
取り付け方は、ドリルやピンバイスで穴を開けてピンセットでねじ込むのがよいでしょう。
以前のエントリーでも紹介したオランダドライフラワー。ジオラマビルダーならば上物を一つは所有しておきたい逸品ですぜ。輸入の都合か、何故か周期的に入手困難になるのが困りもの。見つけたら買いだめしとくのが吉です。
というわけで、こんな感じでほぼ仕上がり!
ここに戦車やフィギュア置いて、さらに微調整します。
・・・・しかし・・・マニアックな記事ですね〜コレ。

コメント

  1. waffe_pzkpfw より:

    こういう記事を楽しみに待っていて独りでニヤニヤしながら眺めているひともおりますよ~(笑)
    完成に近づいてきたようでもう一踏ん張り宜しくです!

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