1942年9月にレニングラードで初陣を飾ったタイガー1型。試作型から引き継いだジャーマングレーの車体色の最初期ファーストタイガーを追いかけて製作しております。
これまでに502重戦車大隊100号車や502重戦車大隊123号車や502重戦車大隊211号車など製作してきましたが、今回はドラゴンのキットの箱絵でも描かれている1943年2月東部戦線での502重戦車大隊の3号車です。
ドラゴン#6600 タイガー1型最初期のキット。グレーの最初期型にこだわって製作するのはベストなキットです。
グレーの車体色といっても冬季迷彩車両なのでほとんど白。ベースのグレーはドゥンケルグラウより黒っぽいシュバルツグラウ(黒灰色)。冬季迷彩はグレーのベース色の上に現地で白塗料を塗ることが多いらしいのですが、ターレットナンバーが白の上から描かれてるところを見るとこの車両はおそらく工場出荷時に白い塗装が施されていたんじゃないかと推察できます。白ベースの上にグレーの模様を描いたという説もあるようです。
模型の方ではラッカーのジャーマングレーで全体を塗ってから、エナメルの白を塗ってエナメル溶剤を含ませた綿棒で白を落とす方法で冬季迷彩を再現しています。
最初期のOVMの配置は車両ごとに様々で、中でも車体背面のレイアウトは3号車独自のものを再現しています。ドラゴンのインストとは異なる解説が新紀元社の「ミリタリー ディテール イラストレーション ティーガーⅠ初期型」の中にあり、今回はそれを支持して再現してみました。
本来右側のジャッキの位置が左側になり、右側には謎の箱が設置されています。エンジン始動装置はついていません。
後ろ姿ばかりですが、、、最初期型の特徴である砲塔背部に設置された3号戦車のものを流用したゲペックカステン(雑のう箱)。#6600のキットに入っているそのままが使えます。ここれモールドも素晴らしく、砲塔の局面にもピタッと治まります。直線的なタイガーのデザインと不釣り合いな複雑な局面の造形が最初期型らしい雰囲気を醸し出しています。
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