祝!アーマーモデリング誌2023年3月号No.281掲載。油彩の筆塗りカラーモジュレーション。アミュージングホビー1/35,IDFセンチュリオン戦車ショット・カル ギメル

アーマーモデリング誌2023年3月号No.281「筆から始まり終わりも筆」という特集記事の作例を担当させていただきました。編集さんからは「お得意の油彩の筆塗りでカラーモジュレーションやっちゃってください」とのオファーで、実は2年ちょっと前の筆塗り特集号でジャーマングレーのFT-17を塗って記事にしているのですが、まぁもうそろそろみんな忘れてるかな、それでアレなかなか好評だったし、今回は砂漠色でいっちゃおということでアミュージングホビーの1/35,IDFセンチュリオン戦車ショット・カル ギメルw/破城槌装備を製作しました。
今月の月刊アーマーモデリングは、筆を使いこなすための「筆特集」! まず『マシーネンクリーガー』の生みの親、横山 宏と筆塗りモデラー・平田英明による対談から「絵のように仕上げるには」という目線で、模型の筆塗りを探求。筆塗りについて熱く語ったあとは、実際に筆塗りだけで戦車を仕上げた作例を多数ご紹介。どのようにすればキレイに仕上がるのか、どの順番で塗っていけばいいのかを解説。さらに筆塗りで再現可能な各国迷彩の塗装サンプルもご用意。基本塗装からウェザリングまですべて筆。筆塗り派もエアブラシ派も必携の特集になっています。さらに注目の新製品「オイ車」の作例も掲載。海外の凄腕モデラー、ロジャー・ハークマンスの作例を、本誌アドバイザー吉岡和哉が徹底解説した記事も掲載しています。今月も盛りだくさんの1冊です。
この戦車、昔のイスラエル国防軍がイギリスから譲ってもらった名作センチュリオン戦車を中東の砂漠で使いやすくさらなる戦闘能力の強化を図るために改修しまくったもので、イスラエル方面では「ショット」と呼ばれております。
さて、この増加装甲でバキバキにマッチョでゴテゴテの複雑な造形をいかに塗り仕上げてゆくか?
今回お初のメーカー、アミュージングホビーのキット。一体でできるところは極力細かい分割はせずに、これだけ複雑な造形も比較的楽に組み立てることができました。昔のアカデミーを思わせるような、最近のキットとしてはシャープさに欠けるような箇所も散見されましたが、そこは塗装でなんとでもなるので、組み立てが簡単なのは大歓迎といったところです。
IDF(イスラエル国防軍)の戦車には決定版的なMr.カラーの「イスラエル国防軍戦車色セット」。今回のショット・カルではIDFグレー2(-1981ゴラン高原)を使用。
すばっとIDFグレー2単色で塗った状態。
装備品や転輪、履帯などの塗り分けとデカールを貼り終えて、一旦ラッカー系の半ツヤのクリアを吹いて乾燥待ち。
ウインザー&ニュートンの油絵具,バーントアンバーをアイボリーブラックで調整しながらピンウォッシュします。
塗る時の絵具の粘度は筆から滴るくらいのシャバシャバ状態で使用します。スミ入れといよりウォッシングな感じでバシャバシャじゃぶじゃぶいきます。 一通りピンウォッシュ完了。 この戦車の特徴であるブレイザー爆発反応装甲(ERA)。これを含めた増加装甲や追加の武装を強調するようにモジュレーション塗装を筆塗りしていきます。
チューブからそのままくらいの粘度の油絵具をモジュールごとにボカし塗りする。イエローオーカーをチタニウムホワイトで明度を上げて凸部のディテールを徹底的に強調していきます。
こんな感じ。カラーモジュレーション完了。

装甲面のシミ汚れをちょこちょこと追加。

予備履帯のサビ表現も抜かりなく。。。
何気に完成〜〜っと。
製作過程をさらに詳しく動画でまとめておりますので是非ご覧ください。


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