今回は「顔」の塗装。
最近、テレビでIKKOさんが実演していたメイク方法を見ていて「フィギュアの塗装と同じやん!」と驚きました。
彼(彼女?)のメイクの特徴はシャドーとハイライトのコントラストを強調して、日本人特有の彫りの浅い顔をより立体的に見せるというのもで、塗料ならぬファンデーションの明度調整で驚くような効果を出していました。だからどうなんだ、というハナシですが・・・。
さて、どんだけ〜なフィギュアヘッドの塗装を順を追ってご紹介します。
まず、ラッカーのダークイエローで全体を塗って下地を作ります。ここから後は全部油彩で、シャドー部分に焦茶色を擦り込みます。ここは「塗る」というより凹部分に塗り残しの無いようグイグイ擦り込む感じで。
綿棒で突起部分に付いた焦茶色を拭き取ります。ここでは全部拭き取るぐらいの勢いでやっても右写真ぐらいの程よい明暗ができるので、ガシガシやっちゃいます。
光のあたる部分と凸部分に黄色と白を琨色したハイライト色を点状に塗って、乾いた筆で優しくなぞってブレンディング。
頬骨の膨らみの頂点よりやや下に赤色を点塗りして・・・
頬骨下部の影になりそうなところに絵の具を伸ばしてゆきます。ココまさにIKKOスタイルです。ブレンドで筆に残った赤を利用して、眉間ももそれとなく赤らませるのも隠し味。
最後に往年の長嶋茂雄ばりの髭剃り跡(侍ジャイアンツの絵を参照)を青で薄ら塗って完了。これでグっと「男臭さ」が増して兵士らしくなるのです。
まだ塗りたてなので写真では顔がテカってますが、絵の具がしっかり乾燥した後ラッカーの「半光沢クリアー」を吹いて仕上げます。
左から、副操縦手、戦車長、操縦手。操縦手の方がデキる男に見えて、キャスティング的には本来こっちを車長にするべきなんでしょうが、車長用に“だらけた”姿勢のボディーを作ってしまったのでやっぱり真ん中の表情が合うでしょう。左の彼は寝ちゃってますし・・・。
さ〜、いよいよ次回は完成(?)に持ち込みますよ〜!!!
コメント
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こんにちは。フィギュアヘッド塗装講座待ってました(笑)
私もM2の戦車兵の顔塗装で四苦八苦していたので、嬉しい限りです。
綿棒でざっと拭いてしまうのには驚きました。頬の赤みとヒゲの青みが何ともイイ味でてますね。ぜひ参考にさせて下さい!
操縦士のヘッド、C・イーストウッドに何となく似てますよね・・「戦略大作戦」のジョーはこのヘッドで行けそうですね!
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大雑把な写真でお恥ずかしい。本当はもっと細かなところまで紹介したいのですが、なんせ塗りながら撮影するのが面倒で面倒で・・・。
細かな筆の運び方とかブレンディングの方法は、またいつか掲載しようと思っております。
操縦士ヘッド>なるほど、クリント・イーストウッドに雰囲気似てますね。以前空挺兵で使ったヘッドが今回の操縦士とよく似た顔立ちで無帽ヘッドなので使いやすそうです。 Like