ちょい古キット

戦車製作のエクスタシーとは何かと問われれば、すかさず「汚し」と答えるのですが、塗装前の工作段階では何かと考えると、砲塔を作り出したあたりにピークがあると感じております。

ブラッドレーの魅力はこのガチャガチャメカメカなディテールの砲塔に凝縮されているような気がする。不安定に後付けされたようなTOWランチャーとか「危ない所では絶対頭出さんもんね」と言わんばかりのレンジファインダーとか、いかにもな近代メカが雑多にデコボコを構成しているのがたまらんわけです。
総体的に見るとこんな小細工はいらないのですが、魔が差して0.5mmのプラ棒スライスを貼って省略されたボルトを足したりして、そう言えばこのキットちょい古だったなぁと思い出して、インストをしっかり読み進めていくと・・・

懐かしいねぇ、炙りドライバーのピン潰し方式。小学生の頃にタイムスリップですよこの技法。最近の戦車キットのキャタピラと言えば、カステンとかマジックトラックとかのアフターもの使うのが半ば標準化してたり、キット同梱のものでもタミヤセメントでガッチリ接着できるものが普通なのに、炙りドライバーのピン潰し方式とはこのキット古い証拠ですな。
クレジットには1985年とありますね〜。それほど激古というわけでもないのか?、いやいや22年前じゃないですか〜!充分オールドキットと言ってイイものですねコレ。

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