アーマーモデリング編集部からの依頼を受けての製作。単色の筆塗りの見本になるものであれば作る車種はお任せとのこと。さて、何を作ろうか?単色といえばドイツ軍でいうと大戦初期の方がそれっぽい。1号か2号戦車あたりがいいかなぁ?タイガーの初期型って手もあるけど、タイガーはもう出たことあるし、、、あ、単色で色の要素が少ないので造形の情報量が多い方が“映え”そうだな。じゃあ、多面構成でリベット打ちまくり系の・・・38(t)!・・・作ったことある。連合軍でM3リーとか、、、あ、フランスのカワイイ戦車があったなぁ。
・・・ということでMENGモデルのFT-17を作ることに決定。 このMENGモデルという新興メーカー(すでに新興でもないか)も気になっていたしちょうど良かった。箱の質感がマットで、他のメーカーとはちょっと違いますよの主張がビシビシ。箱絵も製作意欲が湧く素晴らしい作品ですぞ。購入時の価格が6,890円・・・ちょっとお高いかなぁw
しっかりきちんと塗るためにロコ組みとしました。履帯はパチパチはめ込むだけで出来上がる可動式。車体は、ハッチオープンしても完全に隠れる場所まで再現されている車内再現仕様。見えないところは極力手抜きしたい私ですが、楽しくてがっつり作っちゃいました。砲塔の後ろからエンジンまでの間にぎっしりメカが入ってるんですよ。 掲載の予定の記事が筆塗り特集なので、エアブラシは封印。下地やトップコートも缶スプレーでとの指示。久しぶりの缶スプレー塗装は・・・・エアブラシより難しいぞコレ。一瞬でモールドが潰れそうな勢い。 シュッ、シュッ、シュッ、って細切れ噴霧を何度も繰り返して、なんとかうまく塗れました。ベースカラー塗装完了の図。
で、今回のメインイベント。油彩によるカラーモジュレーションに突入↓
チューブ生くらいの粘度で超明るいグレーを調色して、車体に塗りたくる。あ、“塗りたくる”と言っても無茶苦茶するんじゃなくてボカしかけたい先頭部に適度にね。 で、毛先を切り詰めたドライブラシ用筆でカサカサカサ、ササササ・・・と“ボケ足”を作っていきます。アーマーの紙面では気になって使うのやめたのですが、“ボケ足”っていうのは、始まりの色が終わりの色になるまでの変化の途中の箇所のことね。白から黒になるグレーの場所のことですな。このグレーの幅の長さを自在に調整するのが簡単なのが油彩の良いところ。
こんな感じに仕上がります。
パネルごとにボカシをかけて本体のカラーモジュレーションは完了。スコップやマフラーも油彩で大まかに塗っておきます。 基本塗装を終えた履帯を組合せた状態。
地面に接地して酷使される履帯は装甲面とは別物として違いをしっかり表現します。
予め劣化した金属面のような茶色の油絵具を塗って乾かないうちに砕いたパステルを撒いていくことで、土が付着して乾いた後の埃っぽい金属面が表現できます。 足廻りの汚しが終わったタイミングでデカール貼り。といっても砲塔の左右二箇所だけ。 リベットの周りスミ入れ。打っているリベット全部に縁取りして、ひつこいぐらいに強調していきます。
さらにリベットの凸部にハイライトの白を塗る。これも全部塗って強調。ここで情報量が飛躍的にアップする。
車体に刻まれた文字もハイライティング。
全体のウェザリングが進み出すとカラーモジュレーションのグラデーションが弱くなったり強すぎたり、と、違和感出てきたところは加筆修正する。他の絵具が半乾きの状態でこの作業ができるのは筆塗りならではですな。 雨だれ汚れの描きこみ。ここはさすがに全部のリベットに施すと幽霊戦車みたいになるので控えめに、目立つところだけでよし。
スミ入れとハイライトまで完了の図。 チッピング、ハゲチョロ塗装です。スポンジに塗料を含ませて、ちょんちょんと叩いていく。
微細な点や線の傷が欲しい場合はマスキングテープを利用すると、自分の変な手癖が隠れて上手くいきます。
ハゲチョロは傷のリアルな描写という面と角の強調の役目も担っています。模型の色付けは舞台役者のメイクのようなもなので、リアルとフェイクと強調を同時に表すのが腕の見せ所。リアルばっかり追求してると全然面白くない物に仕上がるし、強調ばっかりしてるとオモチャみたいになってしまう。虚実のバランスがが上手く言ったときに「おっ!」となるのです。
内部の塗装。ハッチの裏はインテリアカラーの白。筆塗りでムラになりやすい白はファレホのものを数回重ね塗りすればムラなく綺麗に仕上がります。
エンジンはタミヤエナメルでなんとなくそれっぽく。。。
おそらく開閉で傷がつきやすいであろう場所を重点的にスポンジチッピング。これは楽しい。
はい、こんな感じでほぼ完成かな。 ハッチオープン。 後ろからっ!! 指でつまめるような豆戦車いいですね〜。
ドイツ空軍の空港警備用なので砲も小さいし、なんかこう戦闘する気が感じないところが良いんですね。
・・・ということでMENGモデルのFT-17を作ることに決定。 このMENGモデルという新興メーカー(すでに新興でもないか)も気になっていたしちょうど良かった。箱の質感がマットで、他のメーカーとはちょっと違いますよの主張がビシビシ。箱絵も製作意欲が湧く素晴らしい作品ですぞ。購入時の価格が6,890円・・・ちょっとお高いかなぁw
しっかりきちんと塗るためにロコ組みとしました。履帯はパチパチはめ込むだけで出来上がる可動式。車体は、ハッチオープンしても完全に隠れる場所まで再現されている車内再現仕様。見えないところは極力手抜きしたい私ですが、楽しくてがっつり作っちゃいました。砲塔の後ろからエンジンまでの間にぎっしりメカが入ってるんですよ。 掲載の予定の記事が筆塗り特集なので、エアブラシは封印。下地やトップコートも缶スプレーでとの指示。久しぶりの缶スプレー塗装は・・・・エアブラシより難しいぞコレ。一瞬でモールドが潰れそうな勢い。 シュッ、シュッ、シュッ、って細切れ噴霧を何度も繰り返して、なんとかうまく塗れました。ベースカラー塗装完了の図。
で、今回のメインイベント。油彩によるカラーモジュレーションに突入↓
チューブ生くらいの粘度で超明るいグレーを調色して、車体に塗りたくる。あ、“塗りたくる”と言っても無茶苦茶するんじゃなくてボカしかけたい先頭部に適度にね。 で、毛先を切り詰めたドライブラシ用筆でカサカサカサ、ササササ・・・と“ボケ足”を作っていきます。アーマーの紙面では気になって使うのやめたのですが、“ボケ足”っていうのは、始まりの色が終わりの色になるまでの変化の途中の箇所のことね。白から黒になるグレーの場所のことですな。このグレーの幅の長さを自在に調整するのが簡単なのが油彩の良いところ。
こんな感じに仕上がります。
パネルごとにボカシをかけて本体のカラーモジュレーションは完了。スコップやマフラーも油彩で大まかに塗っておきます。 基本塗装を終えた履帯を組合せた状態。
地面に接地して酷使される履帯は装甲面とは別物として違いをしっかり表現します。
予め劣化した金属面のような茶色の油絵具を塗って乾かないうちに砕いたパステルを撒いていくことで、土が付着して乾いた後の埃っぽい金属面が表現できます。 足廻りの汚しが終わったタイミングでデカール貼り。といっても砲塔の左右二箇所だけ。 リベットの周りスミ入れ。打っているリベット全部に縁取りして、ひつこいぐらいに強調していきます。
さらにリベットの凸部にハイライトの白を塗る。これも全部塗って強調。ここで情報量が飛躍的にアップする。
車体に刻まれた文字もハイライティング。
全体のウェザリングが進み出すとカラーモジュレーションのグラデーションが弱くなったり強すぎたり、と、違和感出てきたところは加筆修正する。他の絵具が半乾きの状態でこの作業ができるのは筆塗りならではですな。 雨だれ汚れの描きこみ。ここはさすがに全部のリベットに施すと幽霊戦車みたいになるので控えめに、目立つところだけでよし。
スミ入れとハイライトまで完了の図。 チッピング、ハゲチョロ塗装です。スポンジに塗料を含ませて、ちょんちょんと叩いていく。
微細な点や線の傷が欲しい場合はマスキングテープを利用すると、自分の変な手癖が隠れて上手くいきます。
ハゲチョロは傷のリアルな描写という面と角の強調の役目も担っています。模型の色付けは舞台役者のメイクのようなもなので、リアルとフェイクと強調を同時に表すのが腕の見せ所。リアルばっかり追求してると全然面白くない物に仕上がるし、強調ばっかりしてるとオモチャみたいになってしまう。虚実のバランスがが上手く言ったときに「おっ!」となるのです。
内部の塗装。ハッチの裏はインテリアカラーの白。筆塗りでムラになりやすい白はファレホのものを数回重ね塗りすればムラなく綺麗に仕上がります。
エンジンはタミヤエナメルでなんとなくそれっぽく。。。
おそらく開閉で傷がつきやすいであろう場所を重点的にスポンジチッピング。これは楽しい。
はい、こんな感じでほぼ完成かな。 ハッチオープン。 後ろからっ!! 指でつまめるような豆戦車いいですね〜。
ドイツ空軍の空港警備用なので砲も小さいし、なんかこう戦闘する気が感じないところが良いんですね。
コメント
お待ちしてました!
エアブラシに慣れちゃうと缶スプレーナカナカ難しそうですね~ww
じっくりと拝見させていただきますね(*^_^*)
いやほんとに難しかったです。
アドレス表示されないみたいで熱烈応援隊だけじゃ誰か分かりませんね(笑)
失礼しました~m(__)m
わかってましたよ
はじめまして!Pontaと申します。
油彩の塗装、筆塗り派の自分は大変参考になります。
早速油彩のホワイトでカラーモジュレーションを試してみましたが、なかなか乾燥しません。油彩のホワイトは乾燥が遅いと聞いていましたが、普段のアクリルに慣れているので、乾燥の遅さにはいささか閉口します。
調べてみるとメディウムと言う乾燥促進剤もあるようですが、いつもどの様に対処されているのでしょうか?
はじめまして、コメントありがとうございます。乾燥には1〜2日かかるかもしれませんが、遅い乾燥時間を利用して色味を試行錯誤しているので、乾燥促進剤の類は使ったことありません。
ご返事ありがとうございます。
確かに乾燥が遅い油彩は、一発勝負ではなく、じっくり試行錯誤しながら出来るのがメリットですよね。
昨日塗ったホワイトは全然乾燥しないので、トップコートをかけたらなんとかなったようです。
しばらく油彩にはまりそうです。
Ponta
じっくりできるのがいいですよね。急ぐ場合は本来のラッカーとかアクリルのエアブラシででやればいいですもんね。
どっぷり油彩にはまっちゃってください!
はじめまして!AMいつも書店でパラパラ立ち読み程度でしたが、10月号のFT-17作品見てゾクゾク感動しつい購入しました。 もう40年もプラモデルから離れてましたが隠れ出戻りモデラーになりそうです。
素晴らしい作品また拝見できるのを楽しみにしています。
* 最近!暇な時や休日にプラモデル屋と大型書店AFVコーナー巡りしています。
ハハハ 家では女房の視線が気になります。
ハマりそうですネ!とりあえずカッターなど工具揃えます。
本当に最近プラモデル専門店少なくなりましたね。残念な事ですね!
はじめまして!コメントありがとうございます。
拙作を見て出戻りモデラーになりそうとは嬉しいです。感激しております。
私も出戻り組ですが、40年の模型業界の進化は凄いですよ〜。
キットもそうですが工具や情報の進化が凄まじく、それだけでもしばらくは驚きの連続でしょう。
今後の模型ライフ楽しんでください!!
ありがとうございます。
頑張って!大人買いし書籍・工具揃えます。ハハハ それより手がおぼつかないと思います。組立、筆塗り大変そうです。
エアブラシなんて別世界のものみたいです。ハハハ
頑張ります。
あはは、頑張ってください!