タイガー1型332号車完成

332号車完成しました。長かった〜。製作写真の日付を見返してみると、なんと今年の1月からいじってたんですね。その間いままで度重なる中断を経てようやく完成しました。

今回は実在した332号車、正確には「第503重戦車大隊第3中隊332号車」の1943年ロシアでの夏〜秋頃の状態を再現しています。
製作のきっかけは大日本絵画社の「ティーガー重戦車写真集〜TIGER an der Front Bildband」というタイガー戦車の戦場写真を集めた記録写真集。とても鮮明で大きな写真でタイガー戦車と兵士達の生活が綴られている良書であります。
書籍の中でも特に目を惹いたのが、503重戦車大隊の渡河訓練の記録。ほんの数メートルの川幅に、その図体の大きさと重さで簡単には渡れず、すっかり泥だらけのタイガー戦車と諦めムード漂う写真が面白い。このスタック訓練の「ハマった」主役が332号車で、従軍カメラマンも時間に余裕があったのか、詳細な車体写真が数多く収められているのです。



時間経過ということでいえば、スタックで泥に沈み救出された数分から数時間後。車体に付着した泥が乾いたあたりを狙っています。次の自らのスタックか他の車輛の救出の為に牽引ワイヤーは所定の場所に取り付けない状態。ハッチ類は全開です。(※写真クリックで拡大表示します)


記録写真でも散見されるデッキに転がる水用のジェリカンは、エンジン冷却用なのか、泥を洗い流す目的なのか?(※写真クリックで拡大表示します)
本来分割して収納するクリーニングロッドは繋いだままラックに取り付けている様もなんだかリアルです。


誤爆防止の対空識別用フラッグ。ゲペックカステンの中の道具の取り出しのために、めくれあがっているのは記録写真どうりに再現しています。お陰で鍵十字をしっかり描かなくてもよかったのはありがたい。その先にある木箱の用途は不明なのですが、おそらく搭乗兵の生活用品が収納されている箱だと思います。状況から見て、ゲペックカステンの中の工具を取り出すために、上に乗っていたこの箱を一旦外に出してしまい忘れている感じでしょうか。
右写真の車長キューポラには、水筒とヘッドフォンを配しました。これも記録写真を参考にしています。水筒のカッブが取り外されているのに注目です。(※写真クリックで拡大表示します)


最近の作品にしては、車上の荷物がもの足りないくらいなのですが、実車とそのシーンの再現がテーマなので過剰な演出は今回排除しています。
他の実車の再現箇所といえば予備履帯のラックがその一つ。(※写真クリックで拡大表示します)


車台前面の牽引用シャックル取り付け部分より内側にラック基部があるのがこの隊の特徴なのです(う〜ん細かい!..笑)

防盾の向かって右側。2箇所の照準機穴の横にある小さな穴を追加しています。記録写真から読み取ったのですが、これが何のための穴なのか、ただの傷なのかは不明です。

続く・・・

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