ヴィットマンタイガーS04号車【ドラゴン ティーガーI 初期生産型 ミハエル・ヴィットマン仕様 DR6730】




発売当時タイガー1初期型の決定版で実在したヴィットマン率いるタンンククルーのフィギュアもセットされた豪華版キット。複数在庫しておりましたが作っちゃいます。実はもう6年も前に一度このキットは作っています。以前作った時の記事はこちら。
このキットの再現状態のモデルとなったSS第101重戦車大隊所属のミハエル・ヴィットマンの勲章授与式の記録映像に映るS04号車。
この車両の目立つ特徴なのが複数の転輪外し。整備のしやすさと軽量化のためかここを外している車両は多く見られます。その他にもアンテナや牽引ワイヤー、ライト、OVMの欠損など、ヴィットマン車をしっかり再現て行きましょう。
右側は第1第7転輪。左側は第1第3第7転輪の外側を外します。キットにはエッチングパーツを組み込んで転輪を外した後の断面構造もしっかり再現できるようになっています。
その他の特徴としては、前部に装備されているスコップは留め具を残して外した状態で。左右のライトも外して台座のみ残す。牽引ワイヤーのフック部古い短いタイプに変更。指揮車であるS04号車独自のアンテナレイアウトなど、変更点は多岐にわたる。
全てを組み込んだ組み立て完了状態。
ベースはガイアカラーのラッカー系塗料でトラ柄の三色迷彩。
この後、白一色の冬季迷彩塗装でほとんど隠れてしまいますが、白塗料がはげた箇所から下の柄が見えるので、一旦は全面を完璧に塗っておきます。
冬季迷彩の白は後の拭き取りを考慮してタミヤエナメル塗料を使用。
白に対してモジュレーション塗装を施す。これもほとんど消えてしまいますが、立体感の確認と作者のノリw。
タミヤエナメルの溶剤と綿棒で冬季迷彩の白を剥がす。
履帯はおなじみのチノモデル製の連結済み可動式履帯を使用。もう本当にこの製品は便利で造形も素晴らしく手放せないものとなりました。
ジャンクパーツから拾った起動輪を利用して塗装治具を作りました。これで手を汚すことなく可動式履帯を塗れます。
レッドブラウンでベース塗りした後に各種ピグメントで土汚れのウェザリングしちゃいます。こなの定着にはアクリル溶剤で薄めたマットメディウムを垂らしておきます。
接地部分にタミヤペイントマーカーで“銀ブラ”して仕上げ。
本体のウェザリング開始。ウィンザー&ニュートンの油の具を使用します。
溶接跡へのスミ入れ。バーントアンバーにランプブラックを混色して塗る。ブラックの濃さで変化をつけると効果的に立体感が出せます。写真の絵の具はバーントアンバー20%に対してランプブラック80%くらいの割合の濃度。
分割ラインの説明が足りなければ黒でダイレクトに線を描きこんだり、実際に切り込みを入れたりして構造をわかりやすく見せています。
入隅のスミ入れから徐々に範囲を広げて平面部分の煤汚れなどのウェザリングを施していきます。
黒っぽい汚れの無彩色に支配されがちになるところに、青や赤を混ぜて変化をつけます。同じ黒でも赤と青などの補色同士を混ぜて作る方法で深みを持たせることができたりします。
ウェザリングで色が落ち込み過ぎたり暗色が乗り過ぎたりした部分や強調したい凸部にハイライトの明色を塗っていきます。白の冬季迷彩がベースなので、ハイライトは白そのものを使います。   溶接跡の凸部は効果が現れやすい箇所です。しっかりと強調することで情報量がグンと増します。
角のエッジラインを中心にチッピングを施します。いわゆる「ハゲチョロ」穂先を乱暴にほぐした筆で軽く叩くように絵の具を置いていく感じで塗ります。
塗る場所は天面ではなく角の側面寄りの下に向けるのがポイント。天面はハイライト側面はハゲチョロという感じ。
描くのが難しい場合はマスキングテープを利用するのも良し。  傷がつきそうな角という角に徹底的に施していきます。  砲塔のハッチは開閉可動状態に作りました。
油彩のウェザリングは弄ったら弄った分だけ深みが出ていつまでも作業が終わらない状態になってしまうのですが、、、そろそろこんな感じで完成としましょうか。

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